息苦しく感じていた、東京を去る、と決まった時、
満員電車から見える景色も、苦手だったあの人も
すべてがキラキラと愛おしく見えた。
ここにいてはダメだと、逃げるように去った愛媛でも、
離れてから、
なんて素晴らしい場所だと気付いた。
今では、プノンペンえひめ会を作るほど、母校で講演会を企画するほど、
愛媛を愛している。
離れれば離れるほどその場所が好きになった。
また、離れると決まった時、離れるまでの時間は格別で、
その場所を、その場所に生きる人の、大切さを実感することのできる、
すごく尊い時間を過ごせた。
カンボジアにきて、よく電話をするようになった。
フェイスブックメッセンジャーとか、ライン通話で、
何かあったら、インスタントに電話してる。
東京で会ってた時より、いつも電話をするその人について詳しくなった。
離れても、離れても、その人のことがよくわかった。
どこででも再会できた、大切なあなた方と。
カンボジアでも日本でもベトナムでもミャンマーでも会えた。
次はどこで会えるのだろうと、いつも計画している。
もっと、去れ、離れろ。そして、別れろ。
大事なものがわかる。
これから大事にしていかないといけないものが分かる。
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